2015年5月28日木曜日

ありのままの

描かせて頂くお客様の受注を、
作画を担当するアーティストが必ずしもできる、
そうはいかない場合も多々あります。


そして、
描かせて頂くお客様が
必ずしも健康そのものである、
とは限らない時もあります。


今回はその両方が重なりました。



別のアーティストが受付をさせて頂いたお客様。

そのアーティストから話を聞き、
お写真を見る限り、
パートナーがご病気をされている様子。



複数枚あるお写真から、
もしかしたら今、そんなに良い状態ではないのでは・・・。


そう考えることもできるものでした。



この一枚の絵がどんな風に渡されるのか、
女性の方がどんな思いを込めてご注文しに
お越しくださったのか。

写真を繰り返し繰り返し見ながら考えました。



よく見ると依頼者の女性のお顔には、痣がありました。
初めは暗く影が落ちているものだと思っていましたが、
それは何かの痣でした。


受付してくれたアーティストに聞くと、
確かにお顔には痣があったそうです。

しかし、それに対して
「描いてよいのか、それとも描かない方がよいのか」
そのアーティストは聞くことが出来なかったそうです。



場合によっては描くときもあり、
場合によっては描かないときもあります。

答えは様々です。



そのアーティストから聞かれました。
「こういう場合は描かない方がいいんですか?」



私は考えました。


沢山ある写真の中には
病を患おうとも、
身内が病になろうとも、
明るく笑顔で過ごしている皆様の姿が沢山ありました。



そして女性の髪型。
以前のものよりも前髪がスッキリと分けられているように見て取れました。



わかりませんが、
昔は気になさっていたのかもしれません。
今でも気にされているかもしれません。


しかし、


どんな病にかかっても、
明るく笑顔で懸命に生きている男性。
それを明るく笑顔で支えているご家族。


この依頼者の女性が
自身の顔の痣を受け入れずに下を向いて過ごされているようには、
どうしても思えませんでした。



それも全て含めてこの人なのです。
それを描くことで
このご家族の絆と強さが表現出来る、
描くことでそれを表現したいと思いました。



お描きしたのは全てありのまま。
男性が普段よくされる表情と、
優しく笑う女性。


アレンジしたのは2人で抱き合っている姿のみ。



翌日、受け取りにお越しになったお客様からは、
喜びと感謝の声を頂くことができました。


修正せず、
仲の良さとパートナーと一緒にいられる喜びを
なによりも表現出来るように思いを込めました。


これを見て、少しでも元気になってもらいたいと
心から思います。



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