2016年5月20日金曜日

誇れるもの

1年前の5月、そのお客様とは出会いました。


当時カリカチュア ・ジャパンという会社に勤めていた私は
豊洲にあるお店に入っていました。

お写真からのご注文が多かったその店舗では、
私も受付に作画にと動いていました。


すべてのことに言えると思いますが、
相手が何を求めているのかを察する力はとても大事です。

お客様にも、上司にも、同僚にも、後輩にも、友人にも、家族にも 。
相手の気持ちに気づいて、行動することが求められます。


独りになり、お写真をお預かりしてのギフト注文がメインとなった今もそうですが、
受注の際のヒアリングにはとても時間をかけます。

ただし、
お客様がなかなか口にできない事情があるのも事実だと思います。

なのでお預かりさせていただいたお写真からも、
少しでも依頼主さまがどんな人物か、
どんな背景をお持ちか、
何を思ってご依頼くださったのかを少しでも読み取るよう心がけています。

今思うと、こちらのお客様に対して、
私は少しは求めておられることを「察することができた」のかと思います。




この度一年越しに、そのお客様から感謝のメールが届きました。
一部ご紹介させていただきます。


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どんな風に描いてもらえるのか、どの時間がくらいかかるものなのか、なにもわからないまま不安でお店の中に足を踏み入れました。


するとスタッフの方は他のかたの注文で忙しそうにされていましたが、終わるとすぐにこちらにきて対応してくださいました。


一緒に描いていただきたい人はお店に一緒に来れない人だったのでその人の写真は持参していきました。どのコースで描いてもらおうか相談していると、私の希望するコースは通常であれば1週間ほどかかるものだったようです。しかし、そのスタッフが私の持ってきた写真をみるなり、早めに準備しましょうか…?と一言、気にかけてくださいました。


実は写真に写っている人は、病気で髪の毛はなく、ニット帽をかぶっていたり、そんな写真が多かったです。


正直なところ急いでいました。ただ、お店のご都合もあるので…まさか写真を見てそこまで察して対応してくださるとは思わず、スタッフのかたの心遣いに感動しました。


次の日には描いて準備できるかもしれないと聞き、とても嬉しかったです。


おかげでその人にできあがった似顔絵を見せることができました。とっても気に入って喜んでいてベットの横に飾っていました。


1週間待っていたら見ることも叶わず間に合わなかったです。


病室に飾っていたその絵はその人が天国へ持っていきました。似顔絵はコピーして何枚か準備していただいたので私の部屋には今も飾ってあって、見るたびにそのころの気持ちを思いだし、とても大切なものになりました。



本当にありがとうございました。


これからもすてきな絵をたくさん届けてください。
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読んだ直後は嬉しさと哀しさが入り混じる
複雑な心境でした。


お写真を拝見させていただいた時に、パートナーの方の未来を察しました。
身近なひとを、私も少し前に亡くしていたからかもしれません。
感じるものがありました。

だからこそ描くことができた絵で、
このお客様の人生に幸せな時間をご提供できたことを誇りに思います。
描かせていただいたことを、私は一生忘れません。


私は今も描き続けています。
亡き義父と一緒に、年々大きくなっていく家族を、増えていく親戚を。
 そこではいつでも、みんな一緒にいられるのです。
故人と現在を生きる人を繋ぐ力が絵にはあります。

いつか巡り巡って、またこのお客様の絵ももう一度描けたら嬉しいです。

1 件のコメント:

Obat Tradisional Glaukoma さんのコメント...

おめでとう月曜日は動きを生き延びました